ライブラリ / SDK
childrentime/reactuse avatar
childrentime/reactuse

ReactUseを読む:ブラウザAPIと状態管理を分けて扱うReact Hooks集

プロジェクト概要:センサー、UI、状態、ブラウザー API 用の 115 以上の実稼働対応 React フック。ツリーシェイク可能、SSR セーフ、TypeScript ファースト。 Shopee、PDD、Ctrip によって使用されます。 VueUse からインスピレーションを受けました。

スター 1,054フォーク 143MDXUnlicense

ひと目でわかる

これは何?
childrentime/reactuseのREADMEとメタデータを基に、Hooksの分類、SSR、TypeScript、MCP、公開実績とライセンスを確認する。
誰に向いている?
ReactUseは、ブラウザAPI、状態、DOM、エフェクトを小さなReact Hooksとして再利用したいTypeScript開発者に向く候補です。READMEにはnpm i @reactuses/coreとuseToggleの例があり、SSR対応やtree-shakingも説明されていますが、各Hookの契約、互換性、テスト実績は同じ粒度で示されていません。
商用利用できる?
できます。Unlicense は寛容なライセンスで、著作権表示とライセンス表示を残せば、使用・改変・販売が可能です。
今もメンテナンスされている?
されています。最後のコミットは 1 日前です。
何の言語で書かれている?
主に MDX です(GitHub の言語統計による)。

回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月15日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。

オープンソース詳細解説

VueUseに着想を得たReactの道具箱

ReactUseは、現代的なReactアプリを作るための100以上のHooks集としてREADMEに紹介されています。VueUseから着想を得て、ブラウザAPI、状態管理、センサー、アニメーション、DOM要素などをReactの関数として再利用する構成です。リポジトリ説明では115以上のproduction-ready Hooksとされていますが、READMEの100以上という表現とは数が一致しません。

数の違いは、ライブラリの利用可否を直ちに決める問題ではありませんが、公開情報を読む際の確認点になります。どのHookが含まれるか、どの版で追加されたか、どのReactとブラウザを対象にしているかをパッケージの型定義と変更履歴で確かめる必要があります。READMEはtree-shaking、TypeScript、SSR、インタラクティブなデモ、MCP対応を機能として挙げていますが、全Hookの実行結果や性能を測定した表ではありません。

四つの分類から必要な依存を選ぶ

HookはBrowser、State、Element、Effectの大きな分類に分かれています。Browserにはclipboard、cookie、画面サイズ、ネットワーク、位置情報、通知、speech recognitionなど、ブラウザの状態やAPIへ接続する名前が並びます。Stateにはboolean、counter、debounce、local storage、session storage、toggleなどがあり、Elementにはclick outside、drag、drop zone、resize、scroll、intersection observerなどが含まれます。Effectにはevent listener、interval、mount、timeout、unmountなどがあります。

この分類は、必要なHookを探す目印として有用です。ただし、同じHook名でも、SSR中にwindowやdocumentへ触れるか、イベントリスナーをいつ解除するか、初期値がサーバーとブラウザで一致するかは実装確認が必要です。すべてをまとめて導入せず、実際に使う機能の型と依存だけを読みます。READMEの一覧は一部がand moreで終わるため、名前が記載されていないHookの存在や仕様を推測しないことも大切です。

最小のuseToggleから始める導入

READMEの導入コマンドはnpm i @reactuses/coreです。クイックスタートでは、@reactuses/coreからuseToggleを読み込み、初期値trueの状態とtoggle関数を作り、ボタンへクリック処理を渡します。ONとOFFを切り替える小さな例なので、パッケージの読み込みとHookの戻り値を確認する入口として理解できます。

READMEにはこの例以外のNodeやnpmの版、peer dependencies、Next.jsやRemixのSSR設定、パッケージ版を固定する方法までは書かれていません。既存アプリへ入れる場合は、Reactの版、開発と本番のビルド、サーバー側での初期描画、ブラウザ側の再水和を代表画面で試します。useToggleのような状態Hookから始め、DOMやブラウザ専用APIを使うHookは、クライアントだけで実行される境界を明示して導入する方が安全です。

SSRとブラウザAPIの境界を確認する

ReactUseはNext.jsやRemixなどで動くSSR互換を特徴として挙げています。これは、サーバーとブラウザの両方を含むアプリケーションで利用を検討できるという説明です。しかし、SSR互換という一つのラベルで、すべてのブラウザHookがサーバー上でも同じように動くとは限りません。window、document、navigator、media query、local storageのようなAPIは実行場所の違いを持ちます。

導入時はサーバーで初期値を生成し、ブラウザでHookが有効化され、イベントや監視が一度だけ登録されるかを確かめます。画面サイズ、オンライン状態、権限、可視性などは、初期HTMLとブラウザの状態がずれる可能性があります。ReactのStrict Mode、ルート切り替え、コンポーネントの破棄、再表示まで確認し、解除されないイベントや水和警告がないかログへ残してください。READMEはこの詳細な挙動を説明していないため、公式ドキュメントと対象Hookのコードが確認材料になります。

TypeScriptとtree-shakingの実際

READMEは全Hookに完全なTypeScript型定義があり、必要なHookだけを取り込めるtree-shakingに対応すると説明しています。型によって入力や戻り値をエディターで確認でき、バンドラーが未使用のHookを除けるなら、共通ユーティリティをまとめて管理する利点があります。

ただし、型が存在することは、設計上の副作用やブラウザ差を消すものではありません。Hookが返すオブジェクトの安定性、コールバックの再生成、タイマーやObserverの破棄、イベントのpassive指定などは、型だけでは判断できません。アプリのビルドで実際のバンドルサイズを比較し、必要なimport形式を公式例に合わせます。Reactの再レンダリング回数と、非同期処理が古い状態を参照しないかも代表コンポーネントで確認してください。

MCPとLLM向け文書の扱い

ReactUseにはMCPサポートがあり、AIによるHook発見を支援するとREADMEに記載されています。設定例では@reactuses/mcpをnpxで実行し、stdioを使う構成が示されています。reactuse.com/llm.txtというLLM向け文書へのリンクもあります。Hook名や導入例を探す補助としては使えますが、設定例だけではMCPクライアント、ツール一覧、権限、問い合わせ内容、返却情報の範囲は分かりません。

開発環境へMCPを追加する場合は、npxが取得する版を固定できるか、どのファイルを読み、ネットワークへ何を送るかを確認します。AIが提案したHookをそのまま本番コードへ入れず、公式の型、実装、変更履歴へ戻ってレビューしてください。READMEのAI支援は発見の入口であり、コードの品質、SSRでの安全性、依存の信頼性を自動的に保証する機能ではありません。

採用実績の記載と検証できる範囲

リポジトリ説明にはShopee、PDD、Ctripが利用していると記載されていますが、READMEのWho's Using This節には具体的な内容がありません。企業名の記載は採用実績の手掛かりにはなりますが、どの製品、版、Hook、運用条件で使われているかを示す証拠ではありません。これを自社の互換性や保守保証へ置き換えない判断が必要です。

READMEはstreamich/react-use、ahooks、vueuseを影響源として挙げ、Contributing GuideとChangeLogへのリンクを提供しています。リポジトリはアーカイブされておらず、2026年8月20日公開のリリース一覧にはv6.5.5があります。これらは確認の入口ですが、各Hookのテストカバレッジ、ブラウザ対応表、Reactの長期互換性を説明するものではありません。採用前に自分の画面でSSR、イベント解除、型、バンドル、アップグレードを測定し、必要なHookだけを依存させてください。

Unlicenseと導入前の判断

ReactUseはUnlicenseで公開され、ソフトウェアをパブリックドメインへ置く形の条件が示されています。商用や非商用の利用、改変、配布を検討できるライセンスですが、組織の配布形態と依存するnpmパッケージの条件は個別に確認してください。ライセンスは、セキュリティ更新、サポート、Reactとの互換性、Hookの品質を約束する文書ではありません。

導入では、まずuseToggleのような状態Hookでパッケージを取り込み、次に一つのブラウザHookを選びます。サーバー描画、ブラウザでの初期化、コンポーネント破棄、ビルドサイズ、型エラーを確認し、問題がなければ対象を増やします。MCPやスポンサー情報、READMEのproduction-readyという表現だけで採用を決めず、実装と変更履歴を読んだうえで、ReactUseが自分のアプリの責任範囲に収まるか判断してください。

編集部の結論

ReactUseは、ブラウザAPI、状態、DOM、エフェクトを小さなReact Hooksとして再利用したいTypeScript開発者に向く候補です。READMEにはnpm i @reactuses/coreとuseToggleの例があり、SSR対応やtree-shakingも説明されていますが、各Hookの契約、互換性、テスト実績は同じ粒度で示されていません。必要なHookを少数選び、ReactとSSRの対象環境で型、初期値、解除処理を確認してから依存範囲を広げてください。

公式情報源

  1. Official documentation
  2. Official README
  3. Project repository
  4. Release notes
コミュニティノート

コミュニティノート