Fastfetchの実用範囲をJSONC設定と対応OSから見る
保守され、機能が豊富でパフォーマンス指向の、neofetch のようなシステム情報ツール。
ひと目でわかる
- これは何?
- Cで動くneofetch系のシステム情報ツールについて、配布経路、出力形式、対応プラットフォーム、設定ファイルの実行リスクを整理します。
- 誰に向いている?
- 向いているのは、端末起動時や障害調査でOS情報を見やすく表示したい人、出力モジュールをJSONCで管理したい人です。x86-64とaarch64以外は積極的なテスト対象ではなく、配布版の新しさも確認が要ります。
- 商用利用できる?
- できます。MIT は寛容なライセンスで、著作権表示とライセンス表示を残せば、使用・改変・販売が可能です。
- 今もメンテナンスされている?
- されています。最後のコミットは 1 日前です。
- 何の言語で書かれている?
- 主に C です(GitHub の言語統計による)。
回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月14日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。
オープンソース詳細解説
neofetch系だがCで作られた情報表示器
Fastfetchはneofetchに似たシステム情報ツールで、主にCで書かれています。READMEは、保守が続き、機能が多く、性能を重視し、表示と設定を細かく変えられるツールとして説明しています。Linux、macOS、Windows 8.1以降、Android、FreeBSD、OpenBSD、NetBSD、DragonFly、Haiku、SunOSの各系統が対応対象です。
ただし、積極的にテストされているのはx86-64とaarch64だけです。それ以外のCPUやOSで動く可能性があっても保証はありません。サーバーの標準ログとして依存するより、まず対象端末で実際に取得できるモジュールと文字幅を確認して使う性格のツールです。
配布版の鮮度を確認して導入する
LinuxではPPA、DebianとUbuntuのapt、Archのpacman、Fedoraのdnf、Alpine、NixOS、openSUSEなど多数の経路がREADMEに列挙されています。macOSはHomebrewとMacPorts、WindowsはScoop、Chocolatey、winget、MSYS2 MinGW、AndroidはTermuxが入口です。対応パッケージがない場合や古い場合はLinuxbrewまたはGitHub Releasesのアーカイブを使えます。
READMEは一部ディストリビューションが古い版を配布すると注意し、古い版はサポートされないため最新を試すよう求めています。導入後は`fastfetch`を実行し、OS、カーネル、CPU、メモリなど必要な項目が取得できるかを確認します。権限昇格が必要なコマンドは環境に応じてsudo、doas、supを使います。
標準出力からJSONまで段階的に使う
最小の入口は引数なしの`fastfetch`です。全モジュールを試す例として`fastfetch -c all.jsonc`、検出データをJSONで得る例として`fastfetch -s <module1>[:<module2>] --format json`、ヘルプには`fastfetch --help`が示されています。`fastfetch --gen-config`は最小の設定ファイルを生成します。
設定形式はコメントを記述できるJSONCです。リポジトリの`presets`には例があり、画面に出す項目、ロゴ、各モジュールのformatをそこから調整できます。生成後の設定の場所はREADMEのFAQで`~/.config/fastfetch/config.jsonc`と案内されています。まずJSON出力を保存して期待する値を決め、その後に見た目を変えると、装飾と情報取得の問題を分けて調べられます。
Commandモジュールは設定ファイル経由の実行口
Fastfetchには`Command`モジュールがあり、任意のシェルコマンドを実行できます。READMEは、信頼できない場所から設定ファイルをコピーすると、端末を壊したりプライバシーを損ねたりするコマンドが含まれる可能性があると明確に警告しています。これは単なる表示設定の注意ではなく、設定の内容が実行動作に変わる境界です。
共有されたプリセットやWikiの例を使う場合は、`Command`項目、呼び出される実行ファイル、引数、リダイレクトを先に確認します。自分の設定では不要ならCommandモジュールを使わず、OS標準モジュールだけで目的を満たせるかを試します。シェル起動時に自動実行する場合は、設定ファイルの所有者と変更履歴も管理対象に含めるべきです。
表示の細部とプライバシーFAQ
READMEのFAQは、neofetchより多くの機能、より細かな設定、数値表示の精度を選択理由として挙げています。例として、メモリを`555 MiB`ではなく`555.00 MiB`、ディスクを`23 G`ではなく`22.97 GiB`のように表示する違いが示されています。Local IPモジュールについては、10.x、172.16から31.x、192.168.xのアドレスは同一ネットワーク内で意味を持つ値だと説明し、不要なら`config.jsonc`で無効化できます。
この説明は、IP表示が常に公開安全だという保証ではありません。端末の出力をスクリーンショットやログで共有するなら、ローカルネットワークの構成情報を含めるかを先に確認します。出力の目的が監視連携なら、画面用の装飾出力とJSON出力を使い分けます。
MITライセンスとコード署名の位置づけ
FastfetchはMITライセンスです。利用、複製、変更、統合、公開、配布、再許諾、販売が許可されますが、保証はありません。READMEはSignPath.ioによる無料のコード署名にも触れています。また、ユーザーまたはインストーラーが明示的に要求しない限り、プログラムは他のネットワークシステムへ情報を送らないと記述しています。
コード署名やこの通信方針の記述は、信頼できないJSONC設定を安全にするものではありません。入手したパッケージの出所、実行版、設定の中身を分けて確認する必要があります。導入の判断は、対象OSで必要なモジュールが取得できること、設定をレビューできること、出力を共有する範囲を決められることの三点で行うのが具体的です。
設定生成後に取得値とCommandを照合する
Fastfetchを導入したら、まず`fastfetch --gen-config`で生成した`~/.config/fastfetch/config.jsonc`を開きます。`fastfetch`の標準表示と、必要なモジュールを指定した`fastfetch -s <module1> --format json`の値を比較し、端末のOS名やメモリ容量が期待どおりか確認します。
プリセットを追加する前に、`Command`の有無と実行内容を検索します。外部から取得したJSONCをそのままシェル起動時に読み込まず、レビュー済みの設定だけを指定します。別CPUや古いディストリビューションでは、表示された値と対応表の範囲を分けて記録します。これにより、Fastfetchの情報取得と設定経由のコマンド実行を同じ信頼レベルで扱わずに済みます。
編集部の結論
向いているのは、端末起動時や障害調査でOS情報を見やすく表示したい人、出力モジュールをJSONCで管理したい人です。x86-64とaarch64以外は積極的なテスト対象ではなく、配布版の新しさも確認が要ります。最初に`fastfetch --format json`相当の出力と生成した設定を確認し、外部設定のCommand項目を実行前に読み取ってください。
コミュニティノート