EdgeEverはCloudflareとDockerで自分のノート基盤を持つ
プロジェクト概要:ネイティブ MCP を備えた Cloudflare 上のサーバーレス、完全無料、オープンソースの Evernote 代替製品 | 0 AI エージェント。
ひと目でわかる
- これは何?
- tianma-if/edgeeverは、Evernote風の三ペイン画面、SQLite、REST API、MCP、CLIを備え、Cloudflareまたは自前サーバーで動かせるオープンソースのノートワークスペースです。
- 誰に向いている?
- EdgeEverは、ノートを特定ベンダーの形式へ閉じ込めず、MarkdownとFront Matterを含むZIPとして持ち運び、MCPやRESTから再利用したい人に向きます。Cloudflareの無料枠を使う構成と、DockerでVPS、NAS、家庭内サーバーへ置く構成が文書化されています。
- 商用利用できる?
- 厳しい条件付きでできます。AGPL-3.0 はネットワーク型コピーレフトのライセンスで、改変版をホスティングサービスなどとしてネットワーク越しに利用させる場合、その利用者にソースコードを同じライセンスで提供する必要があります。
- 今もメンテナンスされている?
- されています。直近 1 日以内に新しいコミットがあります。
- 何の言語で書かれている?
- 主に TypeScript です(GitHub の言語統計による)。
回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月15日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。
オープンソース詳細解説
三ペインを中心に据えたノートワークスペース
EdgeEverは、ノートツリー、ノート一覧、広い編集領域を並べる昔ながらの三ペイン画面を中心にした知識管理アプリです。デスクトップでは集中モードも使え、任意の深さで入れ子のノートブックを作れます。単発のメモを素早く受け入れる中央インボックスとして使い、後で整理して公開する流れをREADMEは推奨しています。
編集画面はリッチテキストとMarkdownソースを切り替えられ、現在のノートをMarkdown、HTML、PDFへ個別に書き出せます。Mermaidのフローチャート、シーケンス図、マインドマップもノート内で描画し、編集可能なソースを残します。見た目の操作を優先する人と、ファイルとして文章を管理したい人の両方を想定した構成ですが、各形式の完全な互換性はREADMEの機能一覧だけでは判断できません。
CloudflareとDockerの二つの配備先
Cloudflareが推奨される配備先で、READMEはサーバー購入やVPSの保守なしに無料枠内で動かせると説明しています。個人用の目安として、Cloudflareの無料ストレージ条件では短いノート約15万件と画像5万件を保持できるという記載があります。これはCloudflareの枠とEdgeEver側の使い方に依存するプロジェクト側の目安であり、どの利用者にも同じ容量を保証する数値ではありません。
VPS、NAS、家庭内サーバーを使いたい人向けにはDockerが用意されています。同じアプリを別の置き場所で実行できるため、ノートを自宅へ置く選択肢がありますが、バックアップ、外部公開、TLS、ディスク交換の責任は運用者側に残ります。公開デモは中国標準時の毎日午前3時にリセットされ、サンプルノートへ戻るため、個人情報や仕事の記録を入れる場所ではありません。
SQLite、REST、MCPが作る開いたデータ経路
ノートは標準的なSQLiteを基盤に保存され、REST API、MCP、CLIからアクセスできます。データを一つのアプリの画面だけに閉じず、別のツールから読み出し、整理し、処理する入口を持たせる設計です。READMEはClaude Code、Codex、AntigravityなどのAIツールとのMCP連携を挙げ、ノートの読み取り、整理、要約、NotionやFeishu Bitableへの同期を用途として示しています。
AI機能では、OpenAI、Anthropic、Gemini互換のサービスや第三者のAPIリレーを接続できます。ノート全体または選択部分の要約、要点抽出、校正、翻訳、文章の続きを扱います。これは自前のモデルを同梱するという意味ではなく、接続先のサービスを選んで利用する構成です。APIキー、送信対象、リレー先の保存条件はREADMEの機能説明からは確定できないため、機密ノートで使う前に接続先の契約と設定を確認すべきです。
ZIP書き出しと復元可能な持ち運び
EdgeEverはライブラリ全体をZIPへ書き出します。アーカイブにはMarkdown、Front Matter、入れ子のフォルダ、相対パスの添付リンク、版の履歴を含めるとREADMEは説明しています。特定アプリのデータベースだけを移動する方式ではなく、文章と構造をファイルとして持ち出し、別の場所で復元する考え方です。
ノート単位ではMarkdown、HTML、PDFへの書き出しがあり、ニュースレターやブログ向けにはインラインCSSを含むリッチテキストとしてコピーできます。Substack、Medium、WordPressなどへ貼り付ける用途も想定されています。画像はクライアント側でWebPへ圧縮し、アップロード前に容量を50%から90%減らすというREADMEの説明があります。この割合はプロジェクト側の訴求であり、画像形式や内容によって結果が同じになるとは限りません。復元を重視するなら、書き出したZIPを実際に開き、添付リンクと版履歴が保たれるかを自分の資料で確認する必要があります。
添付、共有、オフライン編集の範囲
ノートにはPDF、Office文書、ZIP、音声、動画を添付し、画面内でプレビューできます。複数ノートの結合や移動、ドラッグ操作によるノートブックの並べ替えにも対応します。変更履歴から以前の版を調べて戻す機能があり、公開ノートは共有を開始した後に停止できます。
Web、PWA、ブラウザ、Android、macOS、iOSで使えるとREADMEは列挙し、Web ClipperはChrome、Edge、Firefox向けに案内されています。オフラインでは下書きと編集を続け、接続が戻ると変更を同期するキューも説明されています。複数端末で同じノートを扱えることと、競合解決の規則や同期の失敗時にどの版を残すかが明確であることは別の問題です。重要な資料では、オフライン状態から戻った直後の履歴と添付を確認する手順を用意しておくべきです。
MCPで整理と公開をつなぐ作業線
READMEの推奨ワークフローでは、EdgeEverをどの端末からでもアイデアやメモを受ける中央インボックスとして使い、整理と公開の段階でMCPを介してAIアシスタントに要約、タグ付け、同期をさせます。送り先としてObsidian、Notion、Feishu Bitable、Substack、Medium、ニュースレターの編集画面が挙げられています。
この流れの利点は、入力の場所と後処理の場所を分けられることです。一方、AIへ渡す文章、外部サービスへ同期するノート、リッチコピーで公開する内容が同じ権限境界にあるとは限りません。MCPの呼び出しにどの操作を許し、公開前にどの内容を人が確認するかを決める必要があります。EdgeEverのMCP対応は入口を提供しますが、外部サービス側の権限や公開設定まで統一する機能だと読む根拠はありません。
アカウント分離とライセンスの確認点
一つのインスタンスで複数の利用者を扱うマルチテナント分離が機能として記載されています。ユーザーごとに領域を分け、管理者アカウントを扱う構成です。個人利用だけでなく共有ホストを想定した機能ですが、管理者の復旧手順、パスワード方針、監査ログ、ストレージ暗号化については、READMEの一覧だけでは詳細を確認できません。インターネットへ公開する場合は、認証、公開ノートの範囲、添付ファイルのURL、CloudflareやDocker側の設定を別々に点検すべきです。
リポジトリのライセンスはAGPL-3.0です。ソースの利用や改変を検討する場合、配布形態やネットワーク経由で利用される改変版に関する義務をLICENSE本文で確認する必要があります。EdgeEverの説明には無料、データ所有、AI連携という強い訴求がありますが、保存容量、同期の結果、AIサービスのデータ処理、公開範囲の安全性を自動で保証するものではありません。自分の配備先、データの持ち出し方法、復元テスト、更新時の変更点を具体的に管理できる人が導入対象になります。
編集部の結論
EdgeEverは、ノートを特定ベンダーの形式へ閉じ込めず、MarkdownとFront Matterを含むZIPとして持ち運び、MCPやRESTから再利用したい人に向きます。Cloudflareの無料枠を使う構成と、DockerでVPS、NAS、家庭内サーバーへ置く構成が文書化されています。公開デモは毎日リセットされるため私的な内容を保存できません。導入前にはデータ容量の自分の見積もり、認証と公開範囲、AIサービスへ送る文章、バックアップの復元手順、AGPL-3.0の配布条件を確認してください。
コミュニティノート