CLIツール
wavetermdev/waveterm avatar
wavetermdev/waveterm

Wave Terminalを読む:端末、SSH、エディター、AIを一つの作業空間へ

Wave は、ターミナル、エディター、ブラウザー、AI 支援を 1 つのクロスプラットフォーム ワークスペースに統合します。

スター 22,288フォーク 1,126GoApache-2.0

ひと目でわかる

これは何?
wavetermdev/wavetermのREADMEを基に、永続SSH、リモートファイル、Wave AI、wsh、対応OSと秘密情報管理を整理する。
誰に向いている?
Wave Terminalは、端末作業とリモートSSH、ファイル編集、プレビュー、AI支援を一つのデスクトップ空間で扱いたい開発者に向きます。macOS、Linux、Windowsに対応し、APIキー持ち込みやローカルモデルも選べますが、AIが端末出力やファイルへ触れる範囲、SSH権限、秘密情報の保存、接続復旧は自分の運用条件で確認が必要です。
商用利用できる?
できます。Apache-2.0 は寛容なライセンスで、著作権表示とライセンス表示を残せば、使用・改変・販売が可能です。
今もメンテナンスされている?
されています。最後のコミットは 6 日前です。
何の言語で書かれている?
主に Go です(GitHub の言語統計による)。

回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月15日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。

オープンソース詳細解説

端末を中心にした一体型ワークスペース

Wave Terminalは、端末、エディター、Webブラウザ、AIアシスタントを組み合わせるオープンソースの作業環境です。macOS、Linux、Windowsで動き、特定のAIモデルに限定せず、OpenAI、Claude、GeminiのAPIキーを持ち込むか、OllamaやLM Studioでローカルモデルを動かせます。アカウントを必須にしないという説明もREADMEにあります。

画面は端末のコマンドだけでなく、端末ブロック、エディター、プレビュー、AIをドラッグして整理する構成です。作業を一つの画面へ集めることで、ターミナルを離れて別のアプリへ切り替える回数を減らせます。一方、便利さは権限の集中も意味します。端末出力、リモートファイル、AIへの入力、保存されたキーが同じ作業環境に関係するため、導入時にはどのデータがどの機能へ渡るかを確認する必要があります。

途切れても戻れるSSHセッション

Durable SSH Sessionsは、ネットワークの中断、ネットワーク変更、Waveの再起動が起きてもリモート端末を維持し、自動再接続する機能として説明されています。接続が一度切れるたびにセッションを作り直す運用より、長いビルドや調査の状態を戻しやすい設計です。

ただし、接続が復旧することと、実行中の処理が安全に続くことは同じではありません。リモート側のプロセス、端末の状態、再接続時の認証、同じコマンドを二重に実行しない条件を環境ごとに確認します。ネットワークが切れたときに画面へ何が表示されるか、権限が変わったときにどう失敗するかも試験します。永続セッションを使うなら、共有端末でのログアウト、セッションの所有者、切断後に残る作業を運用規則へ含めるべきです。

Wave AIが見る端末とファイル

Wave AIは、ワークスペースの文脈を持つ端末アシスタントとして紹介されています。端末の出力とスクロールバックを読み、ウィジェットを分析し、ファイルの読み取り、書き込み、編集を行えます。ファイル操作には自動バックアップとユーザー承認があるとREADMEに記載されています。wsh aiを使い、コマンドラインから出力を渡したり、ファイルを添付したりすることもできます。

この機能をデバッグ補助として使う場合、AIが参照する範囲と、書き込み前に人が確認する境界を明確にします。端末には環境変数、トークン、顧客データ、内部URLが表示されることがあります。AIプロバイダーへ送る入力を限定し、承認画面、バックアップの場所、失敗した編集の戻し方を確認してください。READMEにはコマンド実行が承認付きで今後提供される予定とありますが、現時点のファイル操作と将来機能を混同しないことが必要です。

エディターとリモートファイルの連携

Waveには、リモートファイルを編集する組み込みグラフィカルエディターがあります。構文ハイライトなど現代的な編集機能を備え、端末から離れずにファイルを修正できると説明されています。Markdown、画像、動画、PDF、CSV、ディレクトリのリッチプレビューも、リモートファイルを確認する手段として挙げられています。

編集とプレビューが近いことは、設定、ログ、文書、データを確認する作業に役立ちますが、ファイルの種類ごとの権限や転送方法は別途確かめるべきです。大きな動画やPDFを開いた場合のメモリ、編集したファイルを保存した時刻、リモート側のバックアップ、競合した場合の動作を確認します。組み込みエディターでの編集を本番変更へ直結させず、Gitなど既存の差分確認と承認の手順へ戻れる構成を保つのが安全です。

ブロック、プレビュー、wshの組み合わせ

Command Blocksは個々のコマンドを分離して監視する機能です。端末全体の出力へ埋もれやすい処理を、開始、終了、ログという単位で確認しやすくします。任意のブロックを全画面へ切り替え、作業後に複数ブロックの表示へ戻す操作も用意されています。

CLI側ではwshコマンドシステムを使い、ワークスペースを管理し、端末セッション間でデータを共有できます。wsh fileはローカルとリモートSSHホストの間でファイルをコピーまたは同期する機能として記載されています。同期は便利ですが、上書き、削除、同名ファイル、接続先の取り違えを確認しないとデータ損失につながります。操作対象、方向、差分、保存先を表示できるかを確かめ、共有データを無制限に扱わない運用が必要です。

モデル選択と秘密情報の保管

AIチャットウィジェットは、OpenAI、Claude、Azure、Perplexity、Ollamaなど複数モデルに対応するとREADMEにあります。APIキーを自分で用意するBYOK方式と、OllamaやLM StudioなどOpenAI互換プロバイダーを使うローカルモデルの両方を選べます。ベータ期間のAIクレジットも含まれるとされています。

APIキーと認証情報は、OSのネイティブな秘密情報バックエンドへ保存し、SSHセッション間で利用できると説明されています。これは端末上の管理を一か所へ寄せる設計ですが、どのユーザーが読み出せるか、バックアップに含まれるか、ワークスペースやSSH先へ渡るかは確認が必要です。モデルを切り替える場合は、入力データの送信先、保持、課金、ログ、モデルの更新を記録します。ローカルモデルでも、端末のアクセス権と保存ファイルが保護されるとは限らないため、OSの認証と暗号化を含めて考えます。

対応OSとWSHヘルパーの条件

Wave Terminalの最低条件は、macOS 11以降のarm64またはx64、Windows 10 1809以降のx64、glibc 2.28以降を使うLinuxです。READMEの例ではDebian 10、RHEL 8、Ubuntu 20.04などが挙げられています。WSHヘルパーはmacOS 11以降、Windows 10以降、Linux Kernel 2.6.32以降のx64と3.1以降のarm64を対象にしています。Wave本体とヘルパーで条件が異なるため、接続先のOSだけを確認してはいけません。

導入手順は公式ドキュメントとダウンロードページへ案内され、READMEにはOS別のコマンド列を置いていません。インストール後は、ローカル端末、SSH接続、再接続、リモート編集、ファイルプレビュー、AI入力、wsh fileの順に権限を確認します。特に古いLinuxでは、Wave本体が動くこととWSHヘルパーが同じ機能を使えることを分けて試験してください。

リリース、ソースビルド、Apache-2.0

WaveのロードマップはROADMAP.mdで更新され、要望はDiscordやFeature Requestから送れるとREADMEに記載されています。リリース一覧には2026年4月16日公開のv0.14.5があります。版を更新する前に、SSH再接続、APIキー、リモート編集、ファイル同期、AIの入力範囲を代表環境で確認し、変更前の版へ戻れるようにします。

ソースからビルドする場合はBUILD.mdを参照し、貢献についてはContributions GuideとGitHub Issuesを使います。ライセンスはApache-2.0で、依存関係の情報はACKNOWLEDGEMENTS.mdへ案内されています。ライセンスと公開リポジトリの存在は、サービスの可用性、AIの正確さ、SSHの安全性を保証しません。Waveを採用するなら、端末とリモートの権限、保存される秘密情報、AIへ出すデータ、変更承認、障害時の復旧を小さな作業環境で確認してからチームへ広げるべきです。

編集部の結論

Wave Terminalは、端末作業とリモートSSH、ファイル編集、プレビュー、AI支援を一つのデスクトップ空間で扱いたい開発者に向きます。macOS、Linux、Windowsに対応し、APIキー持ち込みやローカルモデルも選べますが、AIが端末出力やファイルへ触れる範囲、SSH権限、秘密情報の保存、接続復旧は自分の運用条件で確認が必要です。導入前に最小権限の接続と承認付きの操作を試してください。

公式情報源

  1. Official documentation
  2. Official README
  3. Project repository
  4. Release notes
コミュニティノート

コミュニティノート