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MCP Serversを読む:リファレンス実装を学習用コードとして使う

MCP ステアリンググループが管理するリファレンス実装の MCP サーバー集で、独自の MCP サーバーを構築する開発者向けの学習用サンプルとして提供されています。

スター 90,323フォーク 11,631TypeScriptライセンスはプロジェクトにより異なります

ひと目でわかる

これは何?
modelcontextprotocol/serversの現行サーバー、アーカイブ移行、実行コマンド、クライアント設定、ライセンスを整理します。
誰に向いている?
このリポジトリは、MCPの機能や公式SDKの使い方を理解し、自分のサーバーを設計するための教材として適しています。README自身が本番用ソリューションではないと警告しているため、FilesystemやGitなどをそのまま公開環境へ置かず、許可パス、認証、秘密情報、ネットワーク境界を自分の脅威モデルに合わせて実装してください。
商用利用できる?
まず確認が必要です。このリポジトリのライセンスは自動分類の対象外なので、商用利用の前に LICENSE ファイルを読んでください。
今もメンテナンスされている?
されています。最後のコミットは 13 日前です。
何の言語で書かれている?
主に TypeScript です(GitHub の言語統計による)。

回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月14日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。

オープンソース詳細解説

このリポジトリは一覧ではなく実装見本

modelcontextprotocol/serversは、Model Context Protocolのリファレンス実装と、コミュニティが作ったサーバーや関連資料への参照を集めるリポジトリです。READMEは、公開されているすべてのMCPサーバーを並べる場所ではなく、MCPステアリンググループが保守する少数のリファレンスサーバーを置く場所だと明記しています。広い選択肢を探している人には、公開サーバーを閲覧できるMCP Registryを案内しています。

READMEの警告は採用判断で最初に読むべき部分です。ここにあるサーバーはMCPの機能とSDKの利用法を示す教育用の例であり、本番対応済みのソリューションではありません。利用者は自分のセキュリティ要件、脅威モデル、用途に応じた防御策を評価する必要があります。LLMへツールとデータソースへの制御されたアクセスを与える方法を示すことが目的なので、実装をそのまま信頼境界の内側へコピーする資料としては扱えません。

現行7サーバーを役割で読み分ける

READMEが現行のリファレンスサーバーとして挙げるのは7種類です。Everythingはプロンプト、リソース、ツールをまとめたテスト用のサーバーです。FetchはWebコンテンツを取得してLLMが扱いやすい形へ変換します。Filesystemは設定可能なアクセス制御付きのファイル操作、GitはGitリポジトリの読み取り、検索、操作を示します。

Memoryは知識グラフを使う永続メモリの例です。Sequential Thinkingは思考シーケンスによる動的な問題解決、Timeは時刻とタイムゾーンの変換を担当します。各項目の説明は短く、個々のツールが持つ入力検証、権限、エラー処理を一覧で説明しているわけではありません。Filesystemなら許可するディレクトリ、Gitなら対象リポジトリ、Memoryなら保存データの扱いを、各サーバーのソースと設定で確認してから使う必要があります。

アーカイブ済みサーバーの扱いと移転先

AWS KB Retrieval、Brave Search、EverArt、GitHub、GitLab、Google Drive、Google Maps、PostgreSQL、Puppeteer、Redis、Sentry、Slack、SQLiteなど13のサーバーは、メインリポジトリからservers-archivedへ移されています。READMEには、Brave SearchがBraveの公式サーバーへ置き換えられ、SlackはZencoderが保守していると記載されています。アーカイブされたという事実は、現在のメインリポジトリが保守主体ではないことを示します。

古いディレクトリが残っているからといって、現行サーバーと同じ更新、レビュー、リリース手順が続いているとは限りません。外部サービスへ接続するサーバーでは、トークンの権限、APIの変更、データの送信先を移転先の公式文書で確認してください。READMEは個別サーバーが移された理由を詳しく説明していないため、アーカイブの背景や安全性を推測で補うことはできません。

npx、uvx、pipで動かす最小経路

TypeScriptで書かれたサーバーはnpxで直接起動できます。READMEの例では、Memoryをnpx -y @modelcontextprotocol/server-memoryで開始します。Pythonのサーバーはuvxまたはpipを使い、Gitの例ではuvx mcp-server-git、またはpip install mcp-server-gitの後にpython -m mcp_server_gitを実行します。uvxは導入と実行の手軽さから推奨されています。

ただし、サーバーを単独で起動するだけでは利用者のクライアントへ機能は届きません。READMEも、MCPクライアントへ設定して使うべきだと説明しています。npxやuvxが取得するパッケージを版固定するか、実行環境でどのファイルへアクセスできるか、プロセスのログをどこへ出すかを決めてください。公開リポジトリの短いコマンドは試行の入口であり、組織の実行規約や依存管理を置き換えるものではありません。

クライアント設定で権限の線を引く

READMEはClaude DesktopをMCPクライアントにする設定例を載せています。Memoryではcommandをnpx、argsを-yとパッケージ名にし、Windowsではnpxをcmd /cで包みます。Filesystemの例には許可するファイルパス、Gitには対象リポジトリのパス、GitHubにはGITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN、PostgreSQLには接続文字列が含まれます。設定例は、サーバーごとに必要な引数と環境変数が違うことを示しています。

この種の設定で最も大切なのは、クライアントの便利さより権限の範囲です。Filesystemにホームディレクトリ全体を渡さず、GitやPostgreSQLも読み取りだけでよいのかを決めます。アクセストークンや接続文字列を設定ファイルへ直書きする場合は、ファイル権限、バックアップ、ログへの露出を点検してください。READMEはWindowsのnpxラッパー例も示しますが、環境変数の保管や認証のローテーションまで規定していません。そこは利用者側の運用設計です。

独自サーバーを作るための周辺資料

自分のMCPサーバーを作る場合、READMEはmodelcontextprotocol.ioの導入ドキュメントと、ADDITIONAL.mdのフレームワークおよびリソース一覧を案内します。さらにCONTRIBUTING.md、RELEASING.md、SECURITY.mdへのリンクがあります。README本文は、これらのファイルの内容を詳細には要約していません。独自実装の設計、貢献手順、脆弱性報告、パッケージ公開は、それぞれの文書を分けて読むべきです。

公式SDKの候補としてC#、Go、Java、Kotlin、PHP、Python、Ruby、Rust、Swift、TypeScriptが列挙されています。サーバーをどの言語で書くかを決めるときは、SDKの対応機能だけでなく、入力検証、キャンセル、認証、ログ、テストの方針を実装側で確認してください。リファレンスサーバーのソースはプロトコルの動きを知る手掛かりになりますが、独自サービスの脅威モデルを埋める設計書にはなりません。

ライセンス変更と採用時の判断

READMEのライセンス説明では、新しい貢献はApache License 2.0、既存コードはMITのままとされています。ライセンス抜粋には、MITからApache 2.0へ移行していること、再ライセンスへの同意を得ていない著者の貢献はMITに残ること、仕様以外の文書貢献はCC-BY-4.0で扱うことが記載されています。複数のライセンス表示が同居するため、コード、仕様、文書、サンプルを分けて確認してください。

素材取得時点のリリース一覧には2026.8.18、2026.7.10、2026.7.4が記録されています。導入するサーバーの版、SDKの版、パッケージ取得元を固定し、許可パスと認証情報を含むクライアント設定をレビューできる形で保存するのが現実的です。本番へ進む前に、教育用実装を自社のコードへ写す範囲を定め、セキュリティ文書とライセンス本文を確認してください。

編集部の結論

このリポジトリは、MCPの機能や公式SDKの使い方を理解し、自分のサーバーを設計するための教材として適しています。README自身が本番用ソリューションではないと警告しているため、FilesystemやGitなどをそのまま公開環境へ置かず、許可パス、認証、秘密情報、ネットワーク境界を自分の脅威モデルに合わせて実装してください。広いサーバー一覧を探す場合はMCP Registryを確認します。

公式情報源

  1. Official documentation
  2. Official README
  3. Project repository
  4. Release notes
コミュニティノート

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