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Windows-Copilot-API レビュー: 個人の Copilot セッションを OpenAI 互換エンドポイントに変える

Reverse engineered Windows Copilot into an OpenAI-compatible API. Access GPT-4 and GPT-5 models through a simple REST interface without API keys or billing.

スター 1,237フォーク 399PythonMIT
GitHub

ひと目でわかる

これは何?
Microsoft Copilot の Web チャットを自動化し、API キーなしで OpenAI 形式の REST インターフェースとして公開する Python プロジェクト。仕組み、セットアップ手順、そしてセッション依存という構造上の制約を整理する。
誰に向いている?
既存の OpenAI SDK を使ったツールを、課金なしで手元の Copilot アカウントに向けて動かしたい個人開発者には向いている。逆に、複数ユーザーに配るサービスや、SLA を前提とする本番ワークロードには向かない。
商用利用できる?
できます。MIT は寛容なライセンスで、著作権表示とライセンス表示を残せば、使用・改変・販売が可能です。
今もメンテナンスされている?
されています。最後のコミットは 80 日前です。
何の言語で書かれている?
主に Python です(GitHub の言語統計による)。

回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月15日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。

オープンソース詳細解説

このプロジェクトが埋める隙間: 課金なしで OpenAI 形式を欲しがる場面

OpenAI の SDK やそれを前提にしたツールはすでに手元にある。しかし API キーを発行して従量課金を受け入れるほどでもない、という状況は珍しくない。プロトタイプ、個人のスクリプト、ローカルで動くエージェントの検証などが典型だ。Windows-Copilot-API はこの隙間を狙う。README によれば、通常の Microsoft アカウントでサインイン済みの Copilot をそのまま使い、API キーもクレジットも有料プランも不要とする。対象は個人利用者であり、Microsoft の消費者向け Copilot Web 体験を自動化する非公式プロジェクトだと明記されている。Microsoft との提携や承認はない。モデル名として GPT-4 や GPT-5 に触れているが、これは Copilot 側が提供するモデルを指すのであって、このプロジェクトが独自にモデルを配布しているわけではない。

仕組み: Playwright がログインし、セッションがトークンを供給する

中心にあるのはブラウザ自動化だ。requirements.txt に依存関係があり、セットアップ手順では playwright install chromium を一度実行する。python -m copilot login を走らせると可視ブラウザが開き、Microsoft または Google アカウントでサインインする。README によれば、サインインを検出するとブラウザは自動で閉じ、その後 1 通の短いウォームアップメッセージを送る。この 1 手でチャットトークンの発行と Cloudflare の人間確認を同時に通すと説明されている。結果として履歴に使い捨てのチャットが 1 件残る。セッションは session/ 配下に保存され、git-ignore の対象で共有されない。以降の実行ではこの保存済みセッションを読み込むため、初回リクエストから動く。Python ライブラリとして使う場合、CopilotClient() がセッションを読み込み、chat() がテキストと conversation_id を返し、その id を渡し直すと同じスレッドが継続する。stream() は応答を断片ごとに yield する。サーバとして使う場合は app.py が localhost:8000 で OpenAI 形式を喋り、base_url に localhost を指定した公式 openai SDK がそのまま動く。API キーは SDK 側が要求するが無視される、と README は書いている。

セットアップ: 仮想環境、Playwright、ログインの 3 段階

手順は README に具体的に載っている。git clone の後、python3 -m venv venv と source venv/bin/activate で仮想環境を作る。Windows では python -m venv venv と venv\Scripts\Activate.ps1 になり、PowerShell のスクリプト実行を一度許可する必要がある場合がある。cmd.exe では venv\Scripts\activate.bat を使う。続いて pip install -r requirements.txt、playwright install chromium、そして python -m copilot login の順に実行する。ログイン中の問題は session/login.log に記録される。サーバを立てるなら python app.py で 127.0.0.1:8000 に上がる。Docker を使う場合は docker compose up --build で localhost:8000 に公開され、docker-compose.yml がポート 8000 をマップし session/ をバインドマウントする。RATE_LIMIT_RPM と RATE_LIMIT_BURST はこのファイルで調整する。Compose なしなら docker build -t windows-copilot-api . の後、docker run --rm -p 8000:8000 -v "$(pwd)/session:/app/session" windows-copilot-api を実行する。

Docker 運用の現実: クリアランスはコンテナ内で更新できない

ここが設計上もっとも素直でない部分だ。ログインは可視ブラウザを必要とするため、ヘッドレスのコンテナ内では実行できない。README はホスト側で先に python -m copilot login を済ませ、session/ をコンテナにマウントして再利用する構成を指示している。コンテナはチャットトークンをヘッドレスで更新できるが、新しい Cloudflare クリアランスは取得できない。そのためクリアランスが失効すると 503 を返す。README は失効の目安を約 30 分と書いている。つまり Docker 構成は、ホストでの再ログインを定期的に挟まないと止まる。長時間動かしっぱなしにする用途には向かない。この点は README の表現をそのまま採ると、環境によって変わりうる数値であり、筆者の環境で検証したものではない。導入を検討するなら、自分の回線とアカウントでどの程度持つかを測る必要がある。

向かない場面: 共有サービスと規約の境界

このプロジェクトは個人利用を前提としている。README 自身が非公式であり、Microsoft の消費者向け Copilot Web 体験を個人利用のために自動化すると述べ、Microsoft の規約の範囲内で責任を持って使うよう求めている。複数の利用者に API を配る、商用サービスに組み込む、といった使い方はこの前提から外れる。加えて、認証は個人の Microsoft または Google アカウントに紐づく。アカウント停止や UI 変更があれば、そのまま動かなくなる種類の依存だ。レート制限も Copilot 側の挙動に左右される。RATE_LIMIT_RPM と RATE_LIMIT_BURST はあくまでローカルサーバ側の制御であり、上流の制限を緩めるものではない。代替としては、素直に OpenAI や Azure OpenAI の API キーを発行して使う方法がある。違いは明確で、向こうは認証と課金がプロバイダ側の契約に載り、UI 変更に引きずられない。こちらは無料と引き換えに、ブラウザセッションとクリアランスの寿命に運用が縛られる。

ライセンスと保守コストの見積もり

ライセンスは MIT で、リポジトリのメタデータにもそう記載されている。MIT はソフトウェアの利用、改変、再配布を広く許すが、これはコードに対する条件であって、Microsoft Copilot の利用条件やアカウント契約を上書きするものではない。法的な判断はここでは扱わないが、この 2 層を混同しないことが重要だ。保守の観点では、依存が Playwright とブラウザ、そして Copilot の Web UI に向いている。UI の変更、Cloudflare のチャレンジ仕様の変更、認証フローの変更のいずれかが起きれば、追従が必要になる。リリースは取得されておらず、バージョン管理された API 表面があるわけでもない。アップグレードは pip と git の更新、そして場合によっては再ログインという形になる。壊れ方としては、セッション失効による 503、ログイン時のチェックボックス通過失敗、UI 変更によるセレクタの不一致が想定される。README はトラブルシューティング用の診断が同梱されており、captcha やクリアランスの問題を修正しつつ共有可能なレポートを記録すると説明している。

編集部の結論

既存の OpenAI SDK を使ったツールを、課金なしで手元の Copilot アカウントに向けて動かしたい個人開発者には向いている。逆に、複数ユーザーに配るサービスや、SLA を前提とする本番ワークロードには向かない。導入前に確認すべきは、自分の環境で Cloudflare のクリアランスがどの程度持続するか、そして Docker 運用時に 503 がどの頻度で発生するかである。これらは README の記述からは環境依存としか分からないため、実際に python -m copilot login を実行して session/ が生成され、curl で /v1/chat/completions が応答するまでを自分の手で確かめるのが最初の一歩になる。

公式情報源

  1. Issues
  2. License: MIT
  3. README
  4. sums001/Windows-Copilot-API on GitHub
コミュニティノート

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