Yuvomiを家庭のデータを置く自前サーバーとして見る
プロジェクト概要:セルフホスト型ファミリー プランナー - タスク、カレンダー、ショッピング、食事、予算。あなたのデータ、あなたのサーバー。
ひと目でわかる
- これは何?
- ulsklyc/yuvomiは、タスク、予定、買い物、食事、予算、健康などを19モジュールに分けて運用するセルフホスト型家庭プランナーです。
- 誰に向いている?
- Yuvomiは、家庭の予定や買い物だけでなく、書類、予算、在庫、通知までを自分のサーバーにまとめたい人に向きます。各モジュールを切り替えられるため、必要な範囲から始められる点も扱いやすい設計です。
- 商用利用できる?
- できます。MIT は寛容なライセンスで、著作権表示とライセンス表示を残せば、使用・改変・販売が可能です。
- 今もメンテナンスされている?
- されています。直近 1 日以内に新しいコミットがあります。
- 何の言語で書かれている?
- 主に JavaScript です(GitHub の言語統計による)。
回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月15日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。
オープンソース詳細解説
一つの家庭サーバーに生活情報を集める発想
Yuvomiは、複数の有料アプリへ分散しがちな家庭の情報を、所有者が管理するホームサーバーやNASへ置くJavaScript製アプリです。READMEは、タスク、カレンダー、予算、食料品、食事、健康などを一つの場所で扱い、使わない機能は切っておけると説明しています。素材には19モジュール、24言語、トラッカーなし、任意のAES-256データベース暗号化、MITという表示があります。
メタデータではmainブランチ、1,404スター、131フォーク、3件のオープンイシュー、直近リリースv2.52.1が記録されています。これらは更新状況や関心度を見る補助材料です。家庭の運用に合うかどうかは、実際の権限、同期先、バックアップから判断するべきです。
モジュール間の接続がYuvomiの中心
Yuvomiは機能の数より、モジュール同士が情報を渡す流れを特徴として説明しています。食事の週間計画から買い物リストへ材料を送る、パントリーの在庫が減れば買い物対象になる、完了した家事のポイントを家族のアカウントへ付ける、といった連携です。レシートは取引、共有支出、在庫品へ結び付けられます。
個別アプリを並べるだけでは、このような関係を家庭側で保つ手間が増えます。反面、一つの入力が複数の場所へ影響するため、削除、修正、権限変更がどこまで伝わるかを確認したいところです。READMEは機能の関係を示しますが、家族固有の運用ルールやデータ移行の結果まで保証していません。
タスクから健康情報まで必要な部分だけ使う
Tasksはカンバン、期限、優先度、サブタスク、タグ、繰り返し、複数人への割り当て、コメント、履歴を備えます。Shoppingは通路別の共有リスト、Mealsはドラッグ操作の週間計画、Recipesは分量変更と買い物への送信、Pantryは保管場所と賞味期限を扱います。CalendarはGoogleとCalDAVの双方向同期、Outlookへの一方向送信、購読、繰り返し、人物別表示を含みます。
Budget、Documents、Inventory、Notes、Contacts、Birthdays、Family、Remindersも用意され、健康情報、家事スタッフ、報酬、勤務表、APIトークン、バックアップまで範囲があります。InventoryとScheduleは初期状態で無効とされるため、家庭に必要な情報だけを有効にする設計です。健康や予算を扱う場合は、利便性の前に家族内の閲覧範囲を具体化します。
可視性と外部サービスを先に整理する
READMEは、家庭のデータを自分のサーバーに置き、項目単位の可視性でプライベートな入力を保てると説明しています。Budgetでは金額だけ共有し、タイトルとカテゴリを隠す使い方も示されています。通知はアプリ内バッジ、任意のPush、Gotify、ntfy、Webhookを選べ、イベントの担当者へ個別の通知コピーを送れます。
外部連携にはGoogleやCalDAV、Microsoft Graph、WebDAV、Google Drive、MealieやTandoorの読み取り専用ミラーがあります。ICS購読とWebDAVの内部LAN向けURLは既定でブロックし、許可にはオプトイン設定が必要とREADMEにあります。これはSSRF対策の説明であって、導入者がネットワーク境界を確認しなくてよいという意味ではありません。
Docker、Podman、NASの導入経路
READMEはブラウザで進めるWebインストーラーと、手動のDocker Compose手順を案内しています。インストーラーはDockerまたはPodmanを検出し、HTTPS、SSO、定期バックアップを設定してから管理者アカウントを作ります。手動ではdocker-compose.ymlと.env.exampleを用意し、SESSION_SECRETとDB_ENCRYPTION_KEYを設定して起動します。
Podman利用者にはSELinuxのラベル付き構成とrootless systemdユニットが示され、TrueNAS SCALE、Umbrel、Unraidも候補に含まれます。ホストのNode.js 18以上がインストーラーに必要ですが、アプリコンテナ側にはNode 22が同梱されます。最初は外部公開せず、家族アカウント、同期、バックアップ、復元の順に確認し、暗号鍵の保管場所を運用文書へ残してください。
ゼロビルドの構成とプライバシーの境界
Under the hoodの説明では、UIはフレームワークなしの純粋なCSSとESモジュールで、バンドラーやトランスパイラーを使わないゼロビルド構成です。バックエンドはNode.js上のExpress、データベースはSQLiteまたはSQLCipherで、モバイル向けPWA、最後に表示したデータの読み取り専用オフライン表示、24言語のロケール検出も記載されています。
READMEはゼロテレメトリ、トラッカーなし、SQLCipherによる暗号化を掲げていますが、独立した監査結果や運用環境の安全性を示す資料ではありません。MITライセンスも保証を提供しません。インターネット公開の有無、ログの保持、外部ストレージ、鍵のローテーション、家族が退会した後のデータを、自分の脅威モデルに沿って確認する必要があります。
改名前の互換性とライセンスを記録する
Yuvomiは、無関係な製品との商標問題を避けるためOikosから改名されたとREADMEにあります。コード、データ、メンテナーは同じで、古いリンクはリダイレクトされ、旧Dockerイメージも動作すると説明されています。既存の導入記録やイメージ名を持つ家庭では、移行前後の名称を残しておくと後から追いやすくなります。
ドキュメントにはインストール、仕様とデータモデル、モジュールリファレンス、貢献、セキュリティ、セルフホスター向けプライバシーガイドがあります。無料でサブスクリプションはなく、ライセンスはMITです。無料であることは保守やバックアップの作業が不要という意味ではないため、リリースv2.52.1を基準に小規模な復元テストを行い、家庭の利用範囲を決めるのが現実的です。
編集部の結論
Yuvomiは、家庭の予定や買い物だけでなく、書類、予算、在庫、通知までを自分のサーバーにまとめたい人に向きます。各モジュールを切り替えられるため、必要な範囲から始められる点も扱いやすい設計です。ただし、セルフホストは保管場所を自分で持つことと同義で、バックアップ、公開範囲、外部同期、暗号鍵の管理も自分の責任になります。導入前に必要なモジュール、家族ごとの可視性、復元手順を実機で確認してください。
コミュニティノート