NoteGenの記録設計:拾った断片を自分のMarkdownへ戻す
プロジェクト概要:クロスプラットフォームの Markdown AI メモ作成ソフトウェア。それは、有用な断片を完全なものに変える時間ができる前に、それらが消えてしまわないようにするためです。
ひと目でわかる
- これは何?
- タイトルを決める前の思考、音声、画像、リンクをローカルに置き、必要な記録だけを後からノートへ組み直すアプリです。
- 誰に向いている?
- NoteGenは、保存の瞬間に分類を完成させる負担を減らし、短いメモ、録音、画像、リンク、ファイル、作業項目をいったんレコードとして残す発想のアプリです。後でタグ、時刻、種類から関係する記録を選び、AIやテンプレートを使ってMarkdownの草稿へ移し、最後は利用者が編集します。
- 商用利用できる?
- 条件付きでできます。GPL-3.0 はコピーレフトのライセンスで、これを含むソフトウェアを配布する場合、そのソフトウェアのソースコードを同じライセンスで公開する必要があります。配布せず社内で使うだけなら、この義務は生じません。
- 今もメンテナンスされている?
- されています。最後のコミットは 2 日前です。
- 何の言語で書かれている?
- 主に TypeScript です(GitHub の言語統計による)。
回答はプロジェクトの GitHub データ(最終同期:2026年9月15日)と当サイトの分析に基づくもので、法的助言ではありません。
オープンソース詳細解説
タイトルより先に断片を置く理由
NoteGenの入口は、完成した文章を入力する画面だけではありません。公開説明では、アイデアが一文、音声録音、スクリーンショット、画像、後で読むリンクとして現れる場面が想定されています。保存するたびにタイトル、フォルダ、章立てを決めるのではなく、見つけた情報を現れた形で置き、整理は後へ回します。プロジェクトの短い合言葉である「Capture first. Organize later.」が、この順番をよく表しています。
会議中は録音と二枚の画像を残し、終了後に議事録としてまとめます。読書中のリンクと断片を一週間集め、調査ノートへ変えることもできます。タグで最近の記録だけを選び、週報にする例も挙げられています。ここで価値になるのは、AIが長文を作ることより、入力を止めずに後の編集へ材料を渡せることです。
四つの操作が作る編集前の流れ
記録後の流れは、収集、選択、整理、継続執筆です。考え、録音、画面、画像、リンク、ファイル、作業項目を保存したら、タグ、時刻、種類で対象を絞ります。次に一緒に扱う記録を選び、テンプレートを選択するか、要約、報告書、記事などの形を指定します。NoteGenは選択済みの材料をMarkdownの草稿へ整え、利用者は構造、詳細、言葉を自分で直します。
この順番は、記録の量と文章の質を別の作業として測れる点に意味があります。試すときは同じ題材を手書きメモ、画像、リンクに分け、選択範囲を変えた結果を比べます。元の記録へ戻れるか、選択していない情報が入らないか、時刻や固有名詞が保たれるかを見ます。生成された草稿が読めるだけでは、収集から編集までの経路を検証したことにはなりません。
Markdownをアプリの外でも読める状態にする
文章は選択したワークスペース内の通常のMarkdownファイルとして残ります。NoteGenのエディタで編集するほか、別のMarkdownエディタで開き、Gitへ保存し、専用形式の書き出しなしで移動できます。エディタは表、タスクリスト、コードブロック、数式、図、アウトライン、ソース表示、視覚編集、検索と置換を扱います。画像、添付、リンク、ファイル参照、印刷、エクスポート、ファイル履歴、ワークスペース管理も機能として列挙されています。
ファイル中心の設計を使うときは、文章と添付がどこへ保存されるかを把握します。複製したワークスペースで画像を移動し、相対リンクを別エディタで開き、Git差分を読み、削除後に戻します。Markdownであることはバックアップや権限を自動で整えるという意味ではありません。持ち出せるという利点を得るには、ファイル名、添付位置、履歴の扱いを自分で説明できることが条件になります。
用途ごとにAIを分けて、文章は人へ戻す
NoteGenは、利用者が設定したAIプロバイダとモデルへ接続します。チャット、執筆、埋め込み、画像認識、OCR、音声で別のモデルを使える設計です。記録の整理、文章の続き、短縮、拡張、書き換え、翻訳、ノートや画像への質問、ローカル情報を探してからの回答、図表の生成、Agentモードの長い処理が利用例として示されています。
モデルを増やすほど、情報の出口が増えます。個人情報、社内文書、画像、録音のうち何を外部へ送るか、プロバイダが入力を保存するか、APIキーと課金を誰が管理するかを決めます。生成結果は編集でき、残す内容は利用者が決めると説明されています。元のレコードと草稿を照合し、抜け、推測、固有名詞の誤りを直す工程を残すことで、AIを記録整理の補助として扱えます。
検索索引とキャンバスで記録を組み替える
ファイルから検索可能なナレッジベースを作り、ローカルの文字検索と意味検索を組み合わせます。単一ノート、レコードの集合、ナレッジベースを会話の文脈に渡せるため、質問のたびに全文を貼り付ける手間を減らせます。ベクトルインデックス、ハイブリッド検索、埋め込みモデル、再ランキングモデル、長期メモリ、再利用プロンプト、MCPサーバー、Skills、ノートやファイルを扱うAgentツールも高度な機能として挙げられています。
関係を図で見たい場合は、キャンバスでフローチャート、マインドマップ、タイムライン、自由描画、データチャート、ノートからのダイアグラムを作成と編集ができます。AIが提案した要素も変更できます。索引から削除文書が消える時期、検索順位、権限、キャンバスとMarkdownの同期は、機能名だけでは決まりません。少量のファイルで作成、変更、削除、再検索を行い、文章と図がどの記録へ戻れるかを確認します。
ローカル保存から外部同期へ移る境界
ノートはローカルへ先に保存され、別端末で使うときはGitHub、GitLab、Gitee、Gitea、S3互換ストレージ、WebDAVへ同期できます。クラウド同期を使わず、端末内のバックアップだけを保持する方法もあります。選択肢が多い反面、認証、公開範囲、競合、削除、履歴、復元の扱いを自分の運用へ引き取ります。
最初は非機密のMarkdownと添付で、二台の端末に同じワークスペースを作ります。片方だけを変更した反映、両方を変更したときの差分、同期を止めた後の状態、画像とリンク、削除後の復元を記録します。AIへ送るファイルと同期するファイルが重なるなら、禁止するディレクトリと送信前の確認を用意します。外部サービスの暗号化と保持期間は、NoteGenのファイル形式やGPL-3.0とは別に確認する項目です。
AlphaとBeta、GPL-3.0を踏まえた使い始め
配布状況は、Windows、macOS、LinuxがBeta、AndroidがARM64向けAlpha、iOSがTestFlightのAlphaです。GitHub Releasesは予備のミラーとして案内されています。安定版1.0への移行条件やAlphaとBetaの機能差は資料にないため、使用するOS、配布版、ワークスペースを記録して評価します。
NoteGenはGPL-3.0で公開されています。改変や配布を行う場合はLICENSE本文と自分の提供形態を照合し、依存物、AIプロバイダ、同期サービスの条件を個別に調べます。向いているのは、Markdownファイルの所在を把握し、外部AIへ渡す材料を選び、版の変更とバックアップを管理できる利用者です。非機密の小さな記録で保存、整理、検索、図、同期、復元を順に確認し、その結果を人が読んでから重要なノートへ広げるのがよい進め方です。
編集部の結論
NoteGenは、保存の瞬間に分類を完成させる負担を減らし、短いメモ、録音、画像、リンク、ファイル、作業項目をいったんレコードとして残す発想のアプリです。後でタグ、時刻、種類から関係する記録を選び、AIやテンプレートを使ってMarkdownの草稿へ移し、最後は利用者が編集します。文章は普通のファイルとしてワークスペースに残り、検索、キャンバス、GitHubやWebDAVへの同期が周囲に加わります。Windows、macOS、LinuxはBeta、AndroidとiOSはAlphaなので、外部モデルへ送る範囲と同期先の権限を決め、非機密データで競合、削除、復元まで確かめてから業務ノートへ導入するのが妥当です。
コミュニティノート